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2018.12.04

関口なほ「これからも神宿のことを愛し続けてほしい」【コメント全文】

神宿の緑担当・関口なほが2019年1月13日をもって、神宿メンバーとしての活動の第一線から勇退します。ここでは、現在の心境や決断の理由などについて、関口なほと神宿プロデューサー・北川敦司の言葉をお伝えします。

関口なほ
「これからも神宿のことを愛し続けてほしい」

家族の力になりたい

これから神宿は5周年に向けて、いろいろと大きな動きがあったり、挑戦があったり、大切な時期だし、そのために多くの人たちが動いてくれていることもわかっています。

でも、わたしには障害を持った家族がいて、その障害とは一生かけて付き合っていかなくてはいけなくて、家族のサポートも必要としていて。だから、介護の資格をとり、そちらの仕事をして、家族に貢献していきたいという気持ちも強くありました。

学校を卒業して資格を取るためには、試験だったり実習だったり、スケジュール的にどうしても無理な部分がでてきてしまう。これから神宿が更に上を目指してやっていく中で、私がいないことでライブができないとか、ほかのメンバーの負担になるようなことはできなくて。

神宿と学校と家族と、どれも大切だからこそ、なかなか優先順位が決められなくて悩んだんですけど、神宿として、もっと売れたい気持ちもあるけれど、神宿の活動をしている間は、土日は家にいないし、親にもすごく負担をかけてきたし、いつになったら恩返しできるのかなって、ずっと考えていたので。自分が本当にしたいのは、資格をとって就職して家族の力になることだと思って。それで決断しました。


4年間、確実に成長してきたと自信をもって言える
この19年間で、こんな大きな決断をしたのは初めてです。このままでいいのかなって考えたことはたくさんあったんですけど、続けたいって思いも強かったから、4年間続けて来れたんです。ちゃんと自分で考えて、自分の気持ちに正直でいたいなって思って。

神宿に入って、自分の存在意義を知れたというか、自分のいいところも悪いところも客観的に見られるようになりました。5人で必死にやってきたから、みんなに引きずられながらも頑張ってついてきたし、この5人でステージに立てていたから、悩みもすごいたくさんあったけれど、乗り切って、乗り切って、ここまで来れたのだと思っています。

メンバーに辞めるって伝えてからも、メンバーとの関係は変わらないし、いつもどおりの神宿というか、変に重い空気になることもなく、目の前のことにまっすぐに頑張っている感じです。そういうところも、神宿らしいなって思います。残されたライブの数は決まっているので、一つ一つを大切にしていきたいし、4年間やってきて、確実に成長してきたと自信をもって言えるので、それをしっかり出せるように、楽しんでいる姿を見せられたらいいなと思います。頑張りたいですね。

これからも神宿のことを愛し続けてほしい
わたしも推しがいなくなることとかを経験してきたので、応援してくれているみんながこれからどうしていくのか心配です。この決断をしてから、みんなが握手会や特典会で言ってくれる一言一言がぐさっと来て。いまはツアー中だから、またどこどこに来てね、ってみんなすごく言ってくれるんですけど、神宿としては帰ってくるけれど、関口なほとしてはこれが最後なので。そのときにどういう言葉を返していいのか、そこで正直に言えないのは辛かったですね。

神宿はグループとして愛されているって、私は4年続けてきて感じているし、私がいないときも、緑舁夫さんがイベントに来てくれていることも知っているし、だから、推しメンがいてもいなくても、これからも神宿のことを愛し続けてほしいなって思います。

私は、メンバーとしてステージに立つことはなくなりますが、これからは神宿を支えるチーム神宿の一人として、自分のできる範囲で関わっていければと思いますし、新メンバーの選考には私自身も参加したいと思っています。神宿メンバー4人のことは誰よりもわかっているから、絶対にいい子を選ぶ自信があるので(笑)


北川敦司(神宿プロデューサー)
「神宿が売れることがなほへの恩返し」


人と人としての関係性は続いていく
神宿は、誰か一人が辞めたら解散だよねってずっと思ってきたけれど、なほの意思と、4人のメンバーの気持ちを考えて、新メンバーを入れて活動を続けていくのがベストの選択だと考え、そう決めました。

家族のこともあるけれど、神宿のことを大切に思ってくれているからこそ、これから勝負のタイミングで自分が足を引っ張りたくはないという気持ちも強かったと思うし、難しい決断だったと思うけれど、なほらしい決断だし、英断だと思っています。

神宿は、成り立ちの経緯も含めて、ほかのアイドルさんたちと比べてもちょっと特殊というか、僕もメンバーも全くのゼロからのスタートだったから、メンバーとの関係性は家族のようなところがあって、それは契約ではなく信頼関係で成り立っているし、ここでメンバーとプロデューサーとしての関係ではなくなるけれど、人と人としての関係性は続いていきます。

神宿が10周年を迎えるとき、なほには一緒に祝ってほしいし、できたら1曲歌ってほしい。表に立つメンバーを支えるチーム神宿の一人として、無理のない範囲で一緒にやっていければと思っています。それなら、10年後の自分たちへのメッセージも嘘にならないなと。

神宿が売れることがなほへの恩返しに
最近、アイドルの解散や脱退のニュースは多いですけど、神宿のファンの方たちには、なんだ、神宿も一緒か、とは思ってほしくないんです。だから、「卒業」とか「脱退」ではなく、「勇退」という言葉を選んだし、なほには新メンバーの選考にも参加してもらおうと思います。

それをどう受け止めるかはファンの方たち次第ですが、なほはもちろん、残るメンバーの4人も僕もスタッフのみんなも覚悟を決めてやっているので、そのことが伝わればいいなと思います。これからもっともっといいエンタテイメントを皆さんに提供して、神宿が売れることがなほへの恩返しにもなると思うから、そのために全力でやっていきます。

これからが、この4年間でメンバー、ファン、スタッフが作ってきた絆が試されるときだと思います。サッカーチームで選手が移籍したり引退したりしても背番号が受け継がれていくように、なほの緑を受け継いで託すことができる新メンバーを探していきたいと思うし、それをなほが責任をもって繋げたいと言ってくれているので、その気持ちも背負って前に進んでいきます。